くくりブログ

"自然な暮らし"とは何かを考えながら暮らしています。日々の暮らしの些細な出来事をつらつらと。

EMとはそもそもなんぞや?正式名称は"Effective Microorganisms : 有用微生物群"

今までEMを使った洗剤"マザータッチ"の記事を色々書いてきましたが、そもそもEMとは何なのか?ということを自分の勉強も兼ねて書いてみたいと思います。

 

1.EMは"Effective Microorganisms :有用微生物群"の略称

まずEMとは"Effective Microorganisms"の略で、"有用微生物群"という意味です。

 

"群"という名の通り、特定のひとつの菌ではなく、乳酸菌や酵母光合成細菌などのどこにでもいる微生物の集まりです。

 

なので"EM菌"という菌がいるのではなく、微生物の集合体のことを"EM"と呼びます。

 

この乳酸菌や酵母などがいわゆる善玉菌と呼ばれる菌で、食べ物を発酵させてくれます。

 

一方、悪玉菌と呼ばれる菌は酸素を好み、食べ物を酸化、腐敗させてしまいます。

 

2.発酵か腐敗かは、菌同士の綱引きゲーム

食べ物が発酵するか腐敗するかは下図のように、善玉菌と悪玉菌との綱引きでどちらが優勢になるかで決まります。

 

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参照 :EMとは|(株)EM生活

 

善玉菌は酸素が嫌い、悪玉菌は酸素が好き。

今の環境中には酸素があふれているので、悪玉菌が活動しやすい状態です。

 

また、日和見菌と呼ばれる善玉菌でも悪玉菌でもない菌もいます。

 

この日和見菌は善玉菌か悪玉菌か、どちらか優勢な方の応援をするのですが、この日和見菌も酸素が好きなので、自然環境中では悪玉菌の応援をしやすく、腐敗が起こりやすいと言えます。

 

3.発酵は不自然な反応!?

2.で書いた通り自然環境中では普通、腐敗が起こりやすい。

つまり、発酵というのは人間が意図的に作り出した不自然な状態なんですね。

 

確かに山の中とかで落ちてる木の実とか山菜とかキノコが発酵して美味しくなってたら、超不自然ですよね。笑

 

朽ちて腐敗して土に還る、というのが自然な状態ということ。

 

そもそも善玉菌、悪玉菌という名前自体がすごく人間目線なネーミングですよね。

 

本来、自然界には善も悪も無いはず。

 

でも実際、人間の生活の中では腐敗は起きてほしくなくて、発酵は起きてほしいので、こういうネーミングになるのは必然ですね。

 

そのおかげで味噌や醤油やお酒などの美味しい発酵食品が食べられるんですから。

 

こうした発酵食品は麹室などの特殊な環境で意図的に酵母などを培養して、それを添加することで作られています。

 

ちなみに余談ですが、私の住む滋賀県高島市

発酵するまち、高島。

として、滋賀の代表的な発酵食品の鮒寿司をはじめとする様々な発酵食品を名物としてPRしております!

 

話を戻しまして、、、

普通の生活空間では善玉菌が活動しにくい環境なのですが、EMのスプレーなんかを吹くと善玉菌の活動が活発になり、日和見菌も悪玉菌の応援をしなくなるので、腐敗ではなく発酵してくれる、という仕組みです。

 

例えば洗濯に使うと部屋干しの時の生乾きの匂いを抑えてくれる効果があったりします。

生乾きの匂いの原因は雑菌、つまり悪玉菌なので、この雑菌の繁殖を抑えることで匂いを抑えてくれます。

ただ今年の梅雨時、連日部屋干ししてたらさすがに匂いましたけど。。。笑

この時は実家のガス乾燥機に助けてもらいました。ありがたや〜。

 

まとめ

長々と書いてしまいましたが、EMとはまとめるとこういうものです!

 

酵母や乳酸菌、光合成細菌を主体とする微生物の集まり。("Effective Microorganisms :有用微生物群"の略称)

 

②本来、悪玉菌が活動しやすい地球上で、善玉菌の活動を助け、腐敗ではなく発酵を促進する。

 

ざっくり説明するとこんな感じですかね!

 

なので、今までも紹介したように洗濯や水害時の後処理、それと発酵肥料なんかによく使われるのですね。

 

ただ勘違いしてはいけないのは、善玉菌が多ければ多いほどいいというものではなくて、善玉菌、悪玉菌、日和見菌、全ての割合が上手くとれてることが大事になります。

 

何事もバランスが大切です!